ハンドボールのルール

ハンドボールの「ドリブル」ルール

ハンドボールのドリブルイメージ2

ハンドボールの攻撃で大切なドリブル。

しかし、ドリブルにおいてもいくつかの反則行為がありますので注意しましょう。

ドリブルにおける基本ルール

基本だけと複雑なダブルドリブル

ハンドボールのドリブルでやってはいけないことが、一度ドリブルしたボールをもう1度ドリブルするダブルドリブルです。

この反則をしてしまうと、相手のフリースローでゲームがスタートします。一見単純なるルールですが、バスケットボールとはやや異なる点があります。

こねるようなドリブルもダブルドリブル

バスケットボールでは、ボールをドリブルするときに進む方向からボールの上面にかけて押し出すような手の動かし方をするドリブルが認められています。

バスケットでは下からボールを持ってしまうと違反ですが、横から押すことはよいので、一時的にボールが手に吸い付いているような動きを見せます。

このような手がこねるように見えるドリブルは、ハンドボールでは禁止です。この手の動きをしているとダブルドリブルの反則を取られます。

ファンブルはドリブルではない

ハンドボールでは、ファンブルをしてボールをキャッチしたときは、ドリブルをしていないと判定されます。そのため、ファンブルしたボールを拾って、ドリブルを開始するのは問題ありません。(バスケットではこれができません)

ただし、ファンブルとは「ボールをキャッチしたり止めたりしようとしたときにコントロールしそこなうこと」と定められています。

例えば、空中でボールを意図的に弾いてコントロールし、そのボールをキャッチした後でドリブルをしたと判断された場合には、ダブルドリブルとなります。

足での取り扱いは厳禁

ハンドボールのボールは、膝下で取り扱うことはできません。

ドリブル中に膝下にボールが当たってしまったときには、ファウルとなり相手ボールでスタートします。

オーバーステップとオーバータイムの扱い

ハンドボールのドリブルイメージ3

3歩まで歩くことができる

ハンドボールではドリブルに入る前、3歩まで歩くことが認められています。

ただし、パスを受けたときはボールをキャッチして一歩目は、両足を同時についていれば0歩の扱いになります。

しかし、ドリブルの場合には、ボールを保持したときの一歩目は1歩目としてカウントされます。そして4歩目の足をつく前にボールから手を離さなければいけません。

これ以上歩いてしまうとオーバーステップの反則を取られます。

パスをキャッチしたときとドリブルのボールを保持したときでは、一歩目の扱いが異なるので注意しましょう。

この反則のときにはレフェリーが、頭上で手を回す動作をします。

オーバーステップの判定に関する参考動画

ボールの保持は3秒間まで

ドリブルをしている時間に制約はありませんが、ドリブルを始める、ドリブルを止めた後は3秒以内に次の動作に入らなければなりません。

3秒以上、パスやシュート、ドリブルなどをしない時間が続くとオーバータイムとなり、相手ボールに変わります。

ドリブル中に適用されるルール

ハンドボールのドリブルイメージ4

ドリブル中のカット

ドリブルをしている選手から、相手選手がボールをカットすることは可能です。

ただし、ドリブルカットすることができるのはボールがドリブルをしている選手の手から離れて、手に戻るまでの期間であり、ディフェンスの選手が手に触れてしまった場合にはハッキングの反則となります。

また、ドリブルをしている選手をディフェンス側の選手が後ろからつかんだり(ホールディング)、押したり(プッシング)するとそれぞれの反則が取られます。

優先権について

シュートにおいても、ドリブルにしても場所の優先権があります。

例えば、ボールを持ってドリブルをしている選手の前方に広がっている場所は、だれもいなければドリブル選手に優先権があります。

この優先権を持っているゾーンに対して、横から選手が飛び込んで妨害をした場合には、ディフェンス側のファールになります。

一方で、既にディフェンスの選手が進路上に優先権を持っている状態で、そのゾーンに対してドリブルをしている選手が侵入した場合には、ドリブルをしている選手のファウル(チャージング)の反則になります。

チャージングの反則は、ディフェンスの選手が動いていないことが条件になることが多く、ドリブルをする選手は、ディフェンスの選手に対して正面からぶつからないようにすれば、オフェンス側の反則を取られることは少ないです。

ディフェンス側の選手からすると、反則をしないようにするためには、先にドリブルをしている選手の進路上に入る必要があります。

少しでも体の正面からずれて動いて止めようとしてしまうと、ディフェンス側のファウルになります。

多少の身体接触は許される

ハンドボールでは、バスケットボールと異なり多少の身体接触は、許容されている面があります。

ルールにも「相手の体に接触し、そのまま相手の動きに合わせてついていくために、曲げた腕を使うこと」は許される行為になっています。

このルールを拡大解釈すると、ドリブルをしている選手に対して多少のチャージは反則ではないと理解することができます。

実際にドリブルをしている選手に対する身体接触は多く、動きを止めるような状況にならないとファウルを取ってもらえないことも多いです。

サイドラインに対する取り扱い

ハンドボールでドリブルをすると、ライン際の攻防もよくありますよね。ライン際のボールの取り扱いについてもご説明しましょう。

ハンドボールでは、サイドライン際のボールについて「ボールがラインの外に出た段階でボールデッド」となり、スローインでのゲームスタートになります。

ドリブルにおいても同じルールが適用され、サイドライン際をドリブルしたときに、例えドリブルをしている選手の身体がラインの中にあっても、ボールがラインよりも外に出てしまったと判断された段階で、相手チームのスローインになります。

また、ボールは中にあるものの、ドリブルをしている選手の足または身体がラインの外に出てしまえばボールデッドです。(サッカーでは、こうしたプレイは可能)

このルールは、サイドラインだけでなくゴールエリアラインにも適用され、ゴールエリアにボールが侵入していれば、ドリブルをしていても相手のゴールエリアからのスローインでゲームがスタートすることになります。

バスケットボールにおいては、サイドライン際のボールは空中にあるとみなされ、サイドラインの外にあるボールをコートの中の選手がジャンプして、コート内に入れれば、そのままゲームを続けることができますが、ハンドボールではこのルールは適用されないので注意しましょう。

ドリブルでも取られるパッシブプレイ

ハンドボールのオフェンスの反則の中に、パッシブプレイというものがあります。

これは、意図的な時間稼ぎを防ぐために設けられているルールで、相手ゴールにシュートする姿勢を見せなかったり、パスばかりしていたりすると適用されます。

ドリブルでもパッシブプレイが適用される可能性があり、あまりに遅延行為のようなドリブルをしているとパッシブプレイの予告合図を出され、それでもドリブルばかりして攻撃の意図を示さないと反則を取られます。

まとめ

ハンドボールのドリブルにおいても、たくさんの反則があります。

特にダブルドリブルとオーバーステップについては、パスの受け方によって残りの歩数が変わります。

また、サッカーやバスケットボールの経験者は、ボールの扱いに対してルールが異なります。

ハンドボールのドリブルに関するルールを正しく理解して、自分のプレイに生かすことが大切です。

ドリブルのルールが分かったら個々の練習

ハンドボールのドリブルについて、基本ルールや反則行為などが理解できたら、技術や経験を積むトレーニングをしましょう。

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