ハンドボールのポジション LB (左45)

ハンドボールのLB(左45) | 動きやシュートのコツとは

カロル・ビェレツキ

ハンドボールの LB(左45)とはどんなポジション?

ハンドボールのLBは「左45」と言われるポジションで、センターの左側にポジションを取り、センターと左サイドを直角に結ぶような位置にポジション取りをします。

LBのポジションの選手はどんな人が適任なのでしょうか。

チームのエースが任せられるポジション

LBは、チームの攻撃の中で最も大切なポジションであり、いわゆるエースと呼ばれている選手がこのポジションに入ります。

試合でLBの選手がしっかりと仕事をすることができるかでゲームの勝敗が決まります。

LBの選手に求められる能力

チームの得点をたたき出す中心にならなければいけないLBの選手は、体格・シュート力・体力の3つが求められます。

大きく相手に負けないこと

LBの選手は、最も点を取らなければいけないポジションです。7mラインに切り込んでシュートを打つだけでなく、隙があれば相手のブロックの上からロングシュートを打たなければいけない場面もあります。

相手チームもLBは得点力がある選手として対応してくるので、その上を行くだけの体格が必要です。

利き手は右利きが優位で、センター側に少し寄ることによってどのコースにもシュートが打ちやすくなります。

LBの選手を選ぶときには、チームで大きな選手を選択するのがポイントです。

点取り屋としての能力

LBの選手は、チーム一番の点取り屋になります。体格も大きい方が有利ですが、もうひとつ大切なことにシュート力があります。速いボールを投げることができる、遠投力のある選手が、LBには必要です。

具体的な数字で言えば、ハンドボール投げで30m以上飛ばすことができるような遠投力のある人が魅力です。

シュート力はただ遠投ができるだけでなく、手首のスナップを効かせてボールを投げることができる力も必要です。肩を大きく回して投げる方法でしかボールを投げることができない人は、LB向きではありません。

このようなボールの投げ方をするとシュートモーションが大きく、ディフェンスに詰め寄られてしまう可能性が高まります。速いボールを小さなモーションで投げることができる人のほうが、LB向きになります。

また、点取り屋としてプレッシャーに強いことも大切です。チームが勝つためにはわずかなシュートチャンスでも確実に点を取ることができる能力が求められます。

プレッシャーに強く、どん欲にボールを追いかけることができる人がLB向きです。

だれにも負けない体力と強さ

LBの選手に求められる3つ目の能力が体力です。特に当たり負けしない身体の強さが必要になります。

ハンドボールは、バスケットボールと似ていますが、大きく異なるのが身体接触です。

バスケットではわずかに触れただけでもファウルになりますが、ハンドボールでは、触れるどころから体同士がぶつかったり、引っ張ったりするようなことが頻繁にあります。ある程度の身体接触は審判もファイルを取りません。

特にLBの選手は点を取るポジションになるので、ディフェンスのあたりもそれだけ厳しくなります。多少相手選手から当たられても負けない身体の強さと、その状態でもシュートを放つことができるボディバランスを持っている人を選ばないといけません。

また、得点を取ることが多いということは、それだけ走ることができる体力も必要になります。

LBの基本的な位置取り

イケル・ロメロ

センターの横につき、楕円を描くように動く

LBの基本的な動き方は、センターのポジションの左に位置するところから始めます。そして左サイド・センターの2人と連動するように動きます。

ボールを受けるときには、左サイド側からボールが始まるときには、ややサイドライン際を通って反時計回りに楕円を描くようにボールを受けます。

そして、ディフェンスが空いていればすかさずシュートを打ちますし、打つことができないと判断したらセンターにボールを渡します。

逆にセンター側からボールがまわってくるときには、時計回りに楕円を描くようにボールをセンターから受けます。

ポイントは、ラグビーの選手がボールを受けるときのように、ややセンターよりも遅れて入っていくことで、ハンドボールでは相手ディフェンスが基本的に一列になって守っているので、前でボールを受けようとするとディフェンスの選手にインターセプトされてしまう可能性が出てきます。

ボールの出し手よりも前に行かないように、連動して動くことが大切です。

シュートを考えたボールの受け位置

LBの動き方で考えなければいけないことが「シュートを考えた位置取り」です。

相手チームにとって一番嫌なLBは、いつでもシュートを打ってくるタイプの選手です。点取り屋のポジションであり、強引にでもシュートに持って来ようとするLBは、ディフェンスをしていても嫌です。

そんな相手から恐れられるLBになるために大切なことが、ボールの受け位置です。

ハンドボールでは、ドリブルを入れなくても実質4歩進むことができます。ボールを持って動くときにはドリブルをするよりもボールを持って動いた方が自由に動くことができます。

LBがボールを受けた位置から4歩で6mラインに達すると、相手ディフェンスは何が何でもゴールに近寄らせないようにしなければいけません。

逆に遠めの位置でボールを受けた場合には、そこまで恐怖感はありません。ロングシュートという選択肢もありますが、6mラインからのシュートに比べれば決定力は大きく下がります。

つまり、LBの選手がボールを受けるベストの位置は、6mラインまでドリブルをしなくても行くことができる位置になります。練習の段階からこのボールを受ける位置を意識しておく必要があります。

LBをポイントゲッターにするために

LBを点取り屋にするためには、LBにだけ動きを教えては意味がありません。組織的に連動して動くことによって相手を崩すことができます。

攻め方のヒントをいくつか挙げてみます。

素早いボール回し

相手ディフェンスを切り裂くひとつの方法が、素早いボール回しです。特にLB、センター、RBの3人が素早くボールを回すことができると、それだけディフェンスラインは守りにくくなります。

LBをポイントゲッターにするのであれば、ボールを一旦右のサイドまで動かし、ディフェンスラインをすべて右寄りにさせた状態でパス回しをすることで左サイドにスペースを作り、LBの選手がシュートを打つという形を作ることができます。

鍵になるサイドの動き

LBの選手が得点を取るためにキーマンになるのは、センターだけではありません。左サイド、つまりLBの選手よりもゴールに近いところにいる選手の動きもポイントになります。

ハンドボールでは、半円状の6mライン付近にディフェンスが並んで守ります。この守る範囲がゴールキーパーから見て180°になるのか、それよりも狭い角度になるのかは、相手のサイドの動き方によって変わります。

サイドの選手がゴールラインぎりぎりまで動くようなプレイをする人であれば、ディフェンスもそれに合わせて広く守らなくてはいけません。

一方、サイドの選手の動きが小さければ、ディフェンスの選手が守る範囲も狭くなります。LBの選手はその狭い範囲でシュートを打たなければいけなくなるので、当然決定力はダウンします。

LBが点を取るためには、LBに点を取ってもらうような周囲の動きが大切になります。

ポストを使ったスクリーン

LBの選手が点を取るために、いろいろなフォーメーションプレイがあります。その中で初期段階から使うことができるフォーメーションプレイがポストの選手と連携したスクリーンで、中学生レベルの試合でもすぐに使うことができます。

LBの選手が最初に覚えたいフォーメーションプレイです。

やり方は、センターから一旦、右サイドの選手までボールを回します。このときに右サイドの選手はできるだけエンドラインに近いところまでボールを運ぶことによって、相手のディフェンスはセンターの選手から見ると全体に右にずれることになります。

その後、RB、センターを経由して素早くボールをLBの選手に持って行きます。このときにディフェンスはボールが左サイドに動いたので、ディフェンスの選手も左サイドに向かって動くことになりますが、ポストの選手が相手のRBの選手のサイド側に立ちます。

こうすることによってRBの選手はポストプレイヤーが邪魔になり、LBの選手にマークに入るのが遅れます。結果的に攻撃側はLBとLS(左サイド)の2名に対して、ディフェンスはRS(右サイド)の選手1名のみになってしまいます。

2対1という数的優位な状況を作り出すことができるので、そのままLBの選手がシュートをしてもよいですし、LBの選手にサイドがついて来ればLSの選手がフリーでシュートを打つことができます。

このように最後にLBがボールを持つことができるように仕掛けを用意しておくと実戦ですぐに使えます。

指導者が知っておくべきこと

LBは点取り屋のポジションですが、そのぶんだけ激しく当たられることも多く、怪我の多いポジションでもあります。

また、ロングシュートやジャンプシュートも多ければ関節を痛めることもあります。

あまりにも強力なLBがいる場合にはダブルチームと言って、1人に対して2人のマークが常に付き、仕事をさせてもらうことができないケースもあります。

このようなケースにも対応することができるように、あまりにもLBに頼ったチーム作りをするのは危険です。そこでLBだけでなく、もうひとつ以上点取り屋がいるようなチーム作りをすることが大切です。

また、ハンドボールは試合中に何度も選手交代をすることが認められています。大人であれば前後半で60分という長時間を戦わなければいけません。

1人のLBに頼りすぎるとスタミナ切れを起こし動けなくなったり、無用なファールで退場処分となってしまったりします。

チームを作っていくときには最低でも2人以上のLBを育てておいて、試合展開によっては交代を効果的に使いながらゲームメイクしていくことが大切になります。

左45の参考動画

左45の参考動画をいくつかご紹介します。右45の動画もありますが、参考になりますのでぜひご覧ください。

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