ハンドボールのポジション RB (右45)

ハンドボールのRB(右45) | 役割と攻め方、右利きの場合のコツ

リン・イェルム・スラン

ハンドボールの RB(右45)とはどんなポジション?

LB(左45)と同じく、チームの得点をたたき出す点取り屋のポジションがRB(右45)です。

LB・CBと協力をして動き、相手ディフェンスを翻弄し、チャンスがあれば積極的にシュートを狙っていかなければなりません。

RB(右45)に求められる能力

RBの選手はLB(左45)の選手と同じように、体格・シュート力・体力の3つが求められます。

異なる点は、ボールを持ってシュートを打つときにシュートコースの都合上、右利きよりも左利きの方がシュートコースを広げることができます。

ただし、RBの先にはRS(右サイド)があり、RSの方がRBよりも左利き選手の優先度が高いので、左利きがいなければ右利きがポジションに入ります。

得点能力の高い選手が必要

RBの選手は、相手のディフェンス選手の上からシュートを放つことができる体格ロングシュートも打つことができるようなシュート力、そして相手に当たり負けしない体力があれば理想です。

LBとRBの両方で点を取ることができれば、チームとしては相当強いチームを作り上げることができます。

フォーメーションプレイもいろいろな選択肢を作ることができるようになるので、相手のディフェンスにとってはとても守りにくくなります。

RBの選手の動き方

RBの選手は左利きが優位ですが、見つからない場合には、右利きが入ります。LBでも同じことが言えますが、利き手によって動き方が変わります。

左利きの場合は反時計回り

左利きの場合には、センターからサイドラインに向かったところにポジションを置きます。LBの選手とセンターを挟んで対照になっているのが理想です。

そして、ボールを受けるときには反時計回りに楕円を描くように動きます。ややサイド側によってプレイをスタートすることで、隙があればそのままシュートを狙うことができます。

また、左利きの人はボールをキャッチした後に、左手でドリブルをするのが一般的です。

時計回りにボールを受けてしまうと、ドリブルをしなければいけなくなったときにディフェンスの前でボールを扱うことになります。こうなるとドリブルをするにしてもパスをするにしてもディフェンスがカットしやすい状況になってしまいます。

できるだけ自分の身体でボールを隠すことができる動き方をするためにも、反時計回りにボールを受けるのがよいです。

右利きの場合は時計回り

RBに右利きの選手を入れるときには、基本の動き方は、時計回りに楕円を描くように動く動き方です。

このような動き方をするのは、ボールを相手に取らせないようにするためで、右利きの場合、右手でドリブルをする人が多いです。

左利きと同じ動き方をしてしまうと、ディフェンスの目の前でドリブルをすることになるので、ボールをカットされる可能性が高まります。

2つ目にこの動きをする理由として、シュートコースを広げる役割があります。RBでなくても、シュートを打つ場所がサイドラインに寄れば寄るほどシュートコースが狭くなり、キーパーが守りやすくなります。

逆にセンターによってシュートを放つことができれば、シュートコースが広く、ゴールを奪うことができる確率が上がります。

右利きの場合、手の位置の関係上、外に広がれば広がるほどコースが狭くなっていくので、できるだけセンターに寄ったポジションでプレイをするのが理想になります。

RS(右サイド)を生かす動き方

RBの選手が身に付けたい動きとして挙げられるのは、RW(右サイド)を生かすような動きです。

左利きで体格もよく、シュートをバンバン打てるようなRBであればあまり必要ありませんが、LBの選手に比べ、シュート力がおとり、さらに右利きである場合には、あえてディフェンスの厚い真ん中に寄ってシュートを放つほうが、リスクが大きいです。

そこで、基本の楕円の動きを応用し、よりゴール近くでシュートを打つことができるRWの選手にボールを受け渡す動きを身に付けることも大切です。

RBの選手になるのであれば、楕円の動きを時計回り・反時計回りの両方使いこなし、自分がシュートを打つだけでなく、周りを生かすことができるプレイが求められます。

RBの求められる特殊な役割

ハンドボールのディフェンス

RBの選手は、基本的にLBの選手と役割は変わりません。動きが若干異なるものの、LBと同じような選手がいれば強いチームになります。

ただ、一つ異なるのがディフェンスにあります。

相手のLBと相対するディフェンス

RBの選手は、ディフェンスをするときに相手のLB、つまりエース格の選手をマークすることになります。

ハンドボールは点を、取る競技であると同時に取られないようにしなければいけないスポーツでもあります。RBの選手が相手のLBの選手に抜かれまくれば、失点が増えてゲームを落とすことにもつながります。

ディフェンスをするのは簡単なことではなく、相手選手のレベルが高ければ高いほどRBの負担は大きくなります。そのため、戦術面でいれば「点を取ることができる選手」よりも「点を取られないようにする選手」をRBに起用するケースも多くあります。

マンツーマンでエースを抑える

RBの特殊な動き方のケースとして、相手に強力なLBがいるときの守備体系があります。ハンドボールのディフェンスは基本的にゾーン(0-6ディフェンス)が多く、マンツーマンでマークをするケースは少ないです。

ただ、少ないマンツーマンの中で使う可能性が高いものが、5-1ディフェンスです。強力なLBがいるときに使うことが多く、RBの選手が少し前目にポジションを取り、LBの選手が自由に動けないようにします。

エースを抑えるには効果的な戦略ですが、このときにはRBの選手に高いディフェンス力が求められます。

このように、相手選手に応じてプレイスタイルを変えることができる選手が、RBに求められる能力にもなります。

RB選手を育成するために

体力と状況判断を身に付けさせる

指導者としてRBの選手を育てていくときには、チームのバランスを考えて育成することが大切になります。

どのようなチームを作っていくかに応じてRBの役割は変わりますが、まず基本的な能力として必要なのは体力です。

点取り屋として育てるとしても、ディフェンスの上手な人に育てるにしても、前後半60分を動き回ることができる体力がなければゲームでは通用しません。

走力や跳躍力など基本的な運動能力を身に付けさせるトレーニングをしっかりと積んで、基本が身についた段階から応用的な動きを教えていきます。

2つ目に状況判断能力です。RBは点を取ると同時に、守ることもしなければいけない幅広い視野と判断力が必要です。

エース格で点をどんどん取ることができる選手であれば、点を取ることに集中すればよいですが、他に点取り屋がいる場合には、点を取ることをサポートしつつ、守るときにはほかの人のぶんもカバーしなければいけません。

統計的にはRB・RWサイドからの失点が多い

ハンドボールで得点の統計を取っていくと、相手側のLB・LW側からの得点が全体の5割を超えているというデータがあります。

右利きが多い日本人にとって、LBはエースポジションに一番なりやすい場所。LBの選手に気を取られているとLWの選手が飛び込んでくるなど、左サイドは攻撃側にとって攻めやすい場所です。

逆にいえば、RB・RWの選手がしっかりと守備をすることができなければ、どんなに点を取っても負けてしまいます。

オフェンスも大切ですが、CB・RB・RWの選手が組織的に守ることができる動きを身に付けることが大切になります。

右利きRBの生かし方

シュート能力よりもフェイントやポストプレイの意識

RB選手が右利きの場合には、右利きであることを生かしたプレイをさせたほうが得点力が上がります。そのひとつがカットインプレイです。

左利きの選手が右サイドの選手のボールを出す場合には、ボールが身体の前を通るので、ボールの出し位置が分かりやすくサイドにボールが流れていくのが見やすいです。

一方で右利きの選手の場合には、右手でボールを出すので、右サイドの選手にボールを出すときには右手でのラテラルパスを使います。このラテラルパスを出す動作をフェイントにします。

あたかも右サイドの選手にボールを出すような動きをすれば、RBのマークについているLBの選手は一瞬サイド側に動きます。この動きを見て、カットインしシュートを打つことができれば、RBの大きな武器になります。

できるだけ大きく隙間を開けたい場合には、ポストの選手がLBのセンター寄りにスクリーンをすることで、LBの選手がディフェンスに入ることができなくなるので、よりチャンスを広げることができます。

逆に、RBの選手がLBのディフェンスによってサイド側に追いつめられるとシュートコースが狭くなり、相手の罠にはまることになります。

フェイントとポストプレイを身に付け、多彩な攻撃パターンを持っていると利き手によるハンディを補うことができます。

身に付けたい左ドリブル

右利き選手がRBに入るときに身に付けたい技術のもうひとつが、左手のドリブル技術です。

右利きであれば、右手でのドリブルを得意とすることが多いです。しかし、RBのポジションの都合上、右手でドリブルをしてしまうとどうしてもサイドライン側に寄るプレイに偏ります。これではシュートコースが狭くなってしまうので、不利です。

そこで1ドリブル、2ドリブルでも十分なので、左手でドリブルする技術を身に付けておくと中央に寄りやすくなります。

パス回しも同じで、センターにパスをするときには自分の前を通す右手のパスではなく、左手のラテラルパスをすることができると、相手選手の前をボールが通らないので、カットされにくくなります。

LBは豪快に力で押し切るような選手が求められますが、RBの選手は小技を使うことができる選手がいると、チームの攻撃バリエーションを増やすことができます。

強いチームでは、チームの状態や相手のフォーメーションを見て、選手を変えることができるように複数のRB選手、またはRBと他のポジションを兼任できる選手を持っているところが多いです。

右45の参考動画

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